一時帰国中の保険はどうする?

海外から一時帰国する際に保険はどうする?

海外旅行などで海外に行く際にはもしものために保険をかけますが、海外在住者が日本へ一時帰国をする際にはどうすればいいでしょうか。日本には国民健康保険という優れた健康保険がありますが、海外在住者が短期で一時帰国する際に加入することは可能なのでしょうか?

旅行保険と言えば旅程中に飛行機が飛ばなかったり、空港で荷物が出てこなかったり、途中で器物を損壊したりした場合の補償にもなるものを一般的に言うとは思いますが、ここでは日本滞在中に病院にかかる場合のお話にスポットを当てさせてください。純粋な意味での旅行保険は、各人のポリシーや経済状況、居住地に大きく左右されると思いますので、ここでは取り上げません。(というか、そこまでは管理人の手に負えません…)

一時帰国中の国民健康保険加入は一体全体可能なのか?

海外に出る際に海外転出の届けを自治体(市区町村)に提出しているのであれば、一時帰国した時に滞在地の自治体に転入届を出すことによって、国民健康保険に加入することは原則的には可能なようです。(日本に住所を一時的に戻す、ということですね)この場合、国民保険と国民年金の掛け金、住民税の支払い義務が発生してしまいます。(とはいえ住民税は1月1日に在籍する自治体に払うことになるので、大みそか、正月をまたいだ帰国でなければ払う必要はないのかな…)

一方で国民健康保険は財源を加入者の保険料と国からの補助金等でまかない、自治体ごとに運営されているということもあり、海外在住者による「短期」の一時帰国滞在中の加入は自治体によっては断られる、または嫌味を言われてしまう、担当者に良い顔をされない、というような対応をされてしまうことがあるようです。

そのまた一方で自治体によっては、当然の権利であるがごとく加入できることもありますので、その自治体の方針や担当者の理解、采配によるところが大きいことなのもしれません。(管理人の場合はいつも受け付けてもらえました。…が、前回帰国したときに日本に住所を置いて税金等を払わせていただくことにしました)

一時帰国中に国民健康保険に確実に加入したい場合は、帰国中に滞在する自治体に前もって直接電話やメールなどで確認をし、加入できることをしっかりと確認しておくことが必要だと思われます。

国民健康保険加入が無理な場合にはどうしようか?

以下のような選択肢が考えられます。(他にもあるかもしれません)

  • 在住国で海外旅行保険に入っておく。
  • 在住国で加入している保険でカバーされないか調べてみる。使える病院が限定されたり、英語や在住国の言語での診断書が必要だったり、手続きが大変だったりするようですが、現在かかっている保険を利用するということは一番真っ当な方法とも言えるのではないでしょうか。
  • 日本の医療費は他の国と比べるとサービスの割りに安いので、保険無しで医者にかかる。要は医療費を10割負担することです。国民健康保険に加入するということは、国民保険、国民年金掛け金等の支払義務も発生するということなので、帰国の期間や医者への掛かり具合によっては、全額負担してしまったほうが安くつく場合もあるようです。
  • 経済的に余裕があり、また自治体が許可してくれる場合には、海外に在住している間も海外転出届けを出さないでおく、という方法もあります。この場合は日本在住ということになりますので、国民年金、国民健康保険、税金を払い続ける必要があります。管理人は数年後に日本に帰る(本帰国)という目標を持っていますので、日本に住所があった方が何かと便利だということもあり、この方法をとることにしました。経済的余裕は…少しずつ準備していっております。^^;

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